ルカによる福音書

絵画の傑作と聖書を発見

ブラインドのヒーリング

イエスがエリコに近づかれたとき、ある盲人が道ばたにすわって、物ごいをしていた。
群衆が通り過ぎる音を耳にして、彼は何事があるのかと尋ねた。
ところが、ナザレのイエスがお通りなのだと聞かされたので、
声をあげて、「ダビデの子イエスよ、わたしをあわれんで下さい」と言った。
先頭に立つ人々が彼をしかって黙らせようとしたが、彼はますます激しく叫びつづけた、「ダビデの子よ、わたしをあわれんで下さい」。
そこでイエスは立ちどまって、その者を連れて来るように、とお命じになった。彼が近づいたとき、
「わたしに何をしてほしいのか」とおたずねになると、「主よ、見えるようになることです」と答えた。
そこでイエスは言われた、「見えるようになれ。あなたの信仰があなたを救った」。
すると彼は、たちまち見えるようになった。そして神をあがめながらイエスに従って行った。これを見て、人々はみな神をさんびした。

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イエスの祈り

イエスは出て、いつものようにオリブ山に行かれると、弟子たちも従って行った。
いつもの場所に着いてから、彼らに言われた、「誘惑に陥らないように祈りなさい」。
そしてご自分は、石を投げてとどくほど離れたところへ退き、ひざまずいて、祈って言われた、
「父よ、みこころならば、どうぞ、この杯をわたしから取りのけてください。しかし、わたしの思いではなく、みこころが成るようにしてください」。
そのとき、御使が天からあらわれてイエスを力づけた。
イエスは苦しみもだえて、ますます切に祈られた。そして、その汗が血のしたたりのように地に落ちた。

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ペテロの大失敗

それから人々はイエスを捕え、ひっぱって大祭司の邸宅へつれて行った。ペテロは遠くからついて行った。
人々は中庭のまん中に火をたいて、一緒にすわっていたので、ペテロもその中にすわった。
すると、ある女中が、彼が火のそばにすわっているのを見、彼を見つめて、「この人もイエスと一緒にいました」と言った。
ペテロはそれを打ち消して、「わたしはその人を知らない」と言った。
しばらくして、ほかの人がペテロを見て言った、「あなたもあの仲間のひとりだ」。するとペテロは言った、「いや、それはちがう」。
約一時間たってから、またほかの者が言い張った、「たしかにこの人もイエスと一緒だった。この人もガリラヤ人なのだから」。
ペテロは言った、「あなたの言っていることは、わたしにわからない」。すると、彼がまだ言い終らぬうちに、たちまち、鶏が鳴いた。
主は振りむいてペテロを見つめられた。そのときペテロは、「きょう、鶏がなく前に、三度わたしを知らないと言うであろう」と言われた主のお言葉を思い出した。
そして外へ出て、激しく泣いた。

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イエスはピラトの前に現れた

群衆はみな立ちあがって、イエスをピラトのところへ連れて行った。
そして訴え出て言った、「わたしたちは、この人が国民を惑わし、貢をカイザルに納めることを禁じ、また自分こそ王なるキリストだと、となえているところを目撃しました」。
ピラトはイエスに尋ねた、「あなたがユダヤ人の王であるか」。イエスは「そのとおりである」とお答えになった。

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イエス、死刑の判決を受ける

ところが、彼らはいっせいに叫んで言った、「その人を殺せ。バラバをゆるしてくれ」。
このバラバは、都で起った暴動と殺人とのかどで、獄に投ぜられていた者である。
ピラトはイエスをゆるしてやりたいと思って、もう一度かれらに呼びかけた。
しかし彼らは、わめきたてて「十字架につけよ、彼を十字架につけよ」と言いつづけた。
ピラトは三度目に彼らにむかって言った、「では、この人は、いったい、どんな悪事をしたのか。彼には死に当る罪は全くみとめられなかった。だから、むち打ってから彼をゆるしてやることにしよう」。
ところが、彼らは大声をあげて詰め寄り、イエスを十字架につけるように要求した。そして、その声が勝った。
ピラトはついに彼らの願いどおりにすることに決定した。
そして、暴動と殺人とのかどで獄に投ぜられた者の方を、彼らの要求に応じてゆるしてやり、イエスの方は彼らに引き渡して、その意のままにまかせた。

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はりつけ

さて、イエスと共に刑を受けるために、ほかにふたりの犯罪人も引かれていった。
されこうべと呼ばれている所に着くと、人々はそこでイエスを十字架につけ、犯罪人たちも、ひとりは右に、ひとりは左に、十字架につけた。
そのとき、イエスは言われた、「父よ、彼らをおゆるしください。彼らは何をしているのか、わからずにいるのです」。人々はイエスの着物をくじ引きで分け合った。
民衆は立って見ていた。役人たちもあざ笑って言った、「彼は他人を救った。もし彼が神のキリスト、選ばれた者であるなら、自分自身を救うがよい」。
兵卒どももイエスをののしり、近寄ってきて酢いぶどう酒をさし出して言った、
「あなたがユダヤ人の王なら、自分を救いなさい」。
イエスの上には、「これはユダヤ人の王」と書いた札がかけてあった。
十字架にかけられた犯罪人のひとりが、「あなたはキリストではないか。それなら、自分を救い、またわれわれも救ってみよ」と、イエスに悪口を言いつづけた。
もうひとりは、それをたしなめて言った、「おまえは同じ刑を受けていながら、神を恐れないのか。
お互は自分のやった事のむくいを受けているのだから、こうなったのは当然だ。しかし、このかたは何も悪いことをしたのではない」。
そして言った、「イエスよ、あなたが御国の権威をもっておいでになる時には、わたしを思い出してください」。
イエスは言われた、「よく言っておくが、あなたはきょう、わたしと一緒にパラダイスにいるであろう」。

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十字架の死

時はもう昼の十二時ごろであったが、太陽は光を失い、全地は暗くなって、三時に及んだ。
そして聖所の幕がまん中から裂けた。
そのとき、イエスは声高く叫んで言われた、「父よ、わたしの霊をみ手にゆだねます」。こう言ってついに息を引きとられた。
百卒長はこの有様を見て、神をあがめ、「ほんとうに、この人は正しい人であった」と言った。
この光景を見に集まってきた群衆も、これらの出来事を見て、みな胸を打ちながら帰って行った。

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